2019年9月24日(火)、西部総合事務所福祉保健局 障がい者支援課 精神保健担当の岩田全広氏を講師にお招きし、”西部圏域での地域移行・地域密着支援の取り組みについて ~いろどり会を中心に~” をテーマに講演を行っていただきました。
精神科病院へ1年以上入院されている患者さんを対象に実施している地域移行への具体的な取り組みを伝達していただきました。特に今回は取り組みの一つである「いろどり会(地域交流会)」について詳しくお話しをしていただきました。「いろどり会」とは、”ひとりとして同じ色のない仲間が集まり、お互いの人生をいろどるきっかけの会となりますように” という意味が込められており、精神障がいの方の地域移行を推進するため、入院患者さんの退院意欲の向上を計ることを目的として始まったそうです。当会には当院の患者さんも参加しておられ、地域で実際に生活しておられる当事者の方の声を聞いたり、退院後の余暇の過ごし方などの情報共有を行ったりしているとの事でした。
講演を聞いている中で、入院中より地域で生活している方のリアルな声を聞くことで退院意欲の促進や地域へ視野を広げる機会に繋がっていくのではないかと強く感じました。また、写真などを通して、いろどり会で活動される患者さんの様子を見ると、院内で関わらせて頂いている患者さんの普段見ることのない表情を見ることができましたし、また自分自身の支援の幅が広がったように感じました。
(文責:米子病院 作業療法士 八幡 智紀)
©2024 Yonago Hospital.
文字サイズ